もっと深読みで演出を楽しむバジリスク甲賀忍法帳

大好きな「バジリスク甲賀忍法帳」と絆の演出を119%楽しみます。

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いとみち 越谷オサムさま作

 この作家さんの作品を初めて読みました。
 「いちみち」は1~3まで、津軽のかわいい女子高生が高校生活の中で様々な体験を通して成長していく過程を描いています。第1作では高校入学、2作は2年生、3作は高校卒業と大学入学まで。

 主人公「相馬いと」は人とのコミュニケーションが下手で、友達もなく孤独な高校生です。しかしながら、高校入学とともに、あこがれのメイド服を着たい、そして自身の成長のため「津軽メイド珈琲店」でのアルバイトを決意し、募集のあったお店に飛び込んでいきました。

          「いとみち」越谷オサムさま作

 メイドカフェという業種を懐疑的に、偏見を持ってみる人が多いようですがいたって健全なカフェです。世間を知らない高校生、しかも対人関係で苦労する「いと」ちゃん。カフェで出会うたくさんの同僚、お客様、そして通学する高校。1作目でははらはら心配したり、いらついたりしていとちゃん本人も考えたように、すぐに辞めてしまうの? と姉のような気持ち、母のような立場、友達のように見守っていきました。

 この作品の中には、悪人が出てきません。唯一愚かなヤツはカフェのメイド長である幸子さんの元の夫だけです。そのほかはすべて善人ばかり。読んでいて清々しい気持ちになります。いとちゃんの学校友達もカフェの先輩や店長、お店の常連さんに至るまで悪人はなしです。なかでも最高に素晴らしいのがエースメイド(自称)の智ちゃん。ほかの登場人物も現在や過去にいろんな思いをし、誠実な人柄です。

 高校生だった3年間で大きく成長していとちゃんは大学生になりますが、人物は成長しましたが素朴さはそのままです。これからも見守っていこうねって気になります。

 「いとみち」というのは三味線を弾く人の左手の指の爪にできる弦の通る道? と理解すればいいのかな。いとちゃんはおばあちゃんとお母さんと同じく三味線が大好きです。ここでもたくさんの苦労や努力があってやはり自分の道を見つけます。
 カフェと三味線という一見アンバランスな取り合わせですが、家族やお店の人たち、お客さま、そして友達に支えられ、ミニコンサートを開催。三味線を聴かせるというよりもいとちゃんの心を伝えるコンサートです。

 ふだんはこのような小説は読まないのですが、1作目から3作まで(図書館で借りたものではありますが)一気に読んでしまいました。だれにでもお薦めできる珠玉の作品です。
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ようこそ、mybasiliskへ。バジリスク、これなしには人生を語れなくなってしまいました。
今なお健在の絆やバジリスクⅡはもちろん、新基準のバジリスクⅢも登場、また新たな演出を楽しめそうでございます。バジファンさま大歓迎でございます。

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